毎日のように痛ましい事故などの報道があり、
その中で、誰かを助けるために尽力した人を称賛する報道がされたりする。
しかし、そんな話とは別に、日本人は法的に人命救助を躊躇してしまう土壌がある。

『善きサマリア人の法』がそれだ。

善きサマリア人の法とは、窮地の人を救うために善意の行動をとった場合、
その人が自分にできることを誠実に行ったのであれば、
たとえ結果的にその人を助けられなくても責任を問われない」というもの。

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飛行機での移動中、「この中にお医者様はいらっしゃいませんか。」という呼びかけがあっても、
それに応えられないお医者様も多いようだ。
それは、日本に『善きサマリア人の法』が無いから。
薬や機材の不足している機内で、最善の治療を施しても命を救えなかった場合、
現行の法律では遺族から訴えられてしまう可能性が高い。
そして、訴えられた場合、救命を行った側が「処置に重大な過失が無かった事」を
証明しなければならない。
そんな割に合わない事、普通は嫌がるに決まっている。
同様の理由で、小児科医や産科医が減っているというのに、
未だに日本では『善きサマリア人の法』が立法されないのは何故だ?

よく「日本人は親切だ」と言われるけど、こういう人命にかかわる場面で、
手を差し伸べることを躊躇わないために、『善きサマリア人の法』が必要だと思うんだよな。

ちょっと検索しただけで、なぜ日本には無いのかが疑問って思える。

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ホントに、何故すぐに立法化しないんだろう?