昨日は、なんだか内博貴くんをフィーチャーしてしまい、
全体の感想を忘れてました。

さ、ネタバレちっくに行きますよ。
嫌な人は、ここまでで。





















で。
全体の話なのですが、やっぱり宝塚版との比較になります。
宝塚版=豪華、今回=軽快・都会的、という印象です。
演奏の規模や、舞台の大きさ、演者の人数など、差が大きくて、
単純には比較できず、そういう差から「豪華vs軽快」って
印象になるのかも知れませんが。。。

また、ギャンブラー、NYの男たちの世界を描いている作品なので、
演者も男性の方が、シックリ来るのは当然なのかも。
ダンスも、狭い舞台いっぱいに使って、スピード感、ダイナミックさがあり、
そういう点でも、内くんファンなどの「若い人」にも観やすかったと思います。
特に、下水道でのクラップゲームの場面では、それが活きてましたね。

でも。

やっぱり、僕が宝塚版のほうがイイと思えるのは、
訳詞の言葉選びが、宝塚版のほうが良かったからに他ならない。
「DVDを含め、何度も観てるから」ってのを引いたとしても、
宝塚版の歌詞は、秀逸だと思うんですよね。
その言葉遣いで、キャラクターの個性が活きたり揺れちゃったりするし、
聴いていて心地良く思えるかどうかにも、大きく影響する。
もちろん、演者の歌の巧さとかにも因るけど、歌詞のウエイトは大きい。
アルツハイマーな僕は、細かい歌詞をツラツラ書いたり出来ないが、
総じて、今回のガイズは字余りが目立った。
キチンと音割り出来てないって感じです。
宝塚版の歌詞を意識して、「違うものを!」ってやった結果なのかな?

そして、内くん以外の演者について。
笹本玲奈さんのサラですが、やっぱり歌が巧い。
でも、内くんとハモったりするんだから、多少レベルを揃えて欲しかった。
それがミュージカルの先輩の懐の深さな気がするし。
ただ、そうは言っても、声って声量と音質がリンクするので、
うまく抑えるのは、とんでもなく難しいのかも知れないけど・・・。

錦織さん。
なにしろ、第一幕の声がイケてませんでした。
ちょっとガラガラしてるって言うか、つぶれたのか、風邪かなんかなのか。
第二幕では、ちょいと戻したけど本調子では無い気が・・・。
錦織さん演じるネイサン・デトロイトは、コミカルなキャラクターではあるのですが、
僕は、もうちょっと締めるトコ締めたような演技が良かったかも。

もっと色々言いたい事はあるのだが、とりあえずここまで。




あ、最後に。
一番のガッカリポイントは、宝塚版で超お気に入りだった、
「親父・・・ハメられたよ・・・。」が無かったこと。
もうね、そこに期待の総てが集中していたと言っても過言ではなかったのに!
なーんて。