今日は、有給を取っていたのですが、
特にやることが無かったので、生まれて初めて裁判の傍聴に行ってきました。
本当は、今日初公判の大きな刑事事件の傍聴をしたかったのですが、
昨夜は身体が猛烈にダルくてなかなか寝られず、
傍聴券配布時間に裁判所に行けませんでした・・・。
と、いうことで小さい法廷で開かれている裁判の傍聴に変更。

そして・・・。
裁判は、今でも案外身近でした。
誰でもフラッと入って傍聴ができて、難解な言葉は殆ど無く、
そして、傍聴人は基本的に蚊帳の外なので、緊張は要りませんでした。

今日傍聴の裁判は、小さな法廷だったので、
傍聴席も20名程度しか用意されていない部屋でした。
何もかもが近い、近い。

そして、傍聴席には被告の証人が1名。
勉強で傍聴にきたと思われる学生が3名。そして僕。たった5名です。
男子2名は友達らしく、並んで座って傍聴していましたが、
女の子は懸命にメモを取りながら、聴いていました。
しかし、薄手のセーターは黄緑のブラがスケスケで、
将来、どんな弁護士or検事になるのか心配でした。(謎)

僕はといえば、裁判の様子を日記に書こうかと、メモ帳片手に行ったのですが、
裁判はサクサク進んでしまい、僕の筆記は全く追いつけず・・・。

それでも、懸命にメモった分を書き起こしたので、
興味のある方は読んでみてください。
言い回しや、細かいニュアンスが異なるかもしれませんので、
どの裁判か分かった方も、フィクションだと思って読んでくださいね。

▼▽▼以下、退屈な記録▼▽▼

被告:中国人女性

☆起訴状朗読から

事件発生:平成20年12月17日
発生現場:東京都調布市××町X-X-XX イトーヨーカドー××店
被害:商品40点、33654円相当

罪状:店内の商品をスーパー備え付けのカゴに入れ、レジを通らず自身のショルダーバッグから出したエコバッグ、ビニール袋などに移し変え、これを窃取した。

警備員の証言:何ら迷うことなく高額な商品を手に取りカゴに入れた被告を確認。
商品をカゴに入れるときの視線などから、万引きと確信。注意して観察していました。
次々にカゴに入れていき、カゴが一杯になった途端、急に辺りを気にしてキョロキョロしだす。
その後、何度もキョロキョロと辺りを気にしつつも何食わぬ顔でレジを通過、後ろの商品詰め場へ。
自らのショルダーバッグからエコバッグ、ビニール袋を取り出し、商品を入れ、清算後を装い出口に向かった。
そして出口の前で立ち止まり、再度辺りを警戒していたが、警備員は見つからないように追跡。
天外に出たところで声を掛けたところ、被告は代金を支払う旨を話すが、他の警備員を呼んで警察に引き渡した。

被告人は傷害と窃盗で1回づつ前科あり。4年間の執行猶予を終えた直後の犯行。


その後、証拠調べ手続きに入り、様々な証拠写真について話があるが、
傍聴人は写真が見られず、何がなにやら。
大きな裁判とかだと、大きなディスプレイを使ったプレゼンでもあるんだろうか?

そして、被告人質問。弁護側証人、登場。

証人は被告の夫。日本人。宣誓を済ませると、裁判長から通訳が必要なため、
証言が長くなる際には適当なところで一度区切るように、
極力シンプルに回答するように言われる。
この裁判は、最初から誰かの発言の度に通訳が入り、
通常の裁判よりも進みが遅く思われるが、それでも僕のメモは追いつかず。。。


以下、弁護士=弁、検事=検、証人=証

弁護人から証人に質問。

弁:証人は事件を知ったとき、最初にどう思いましたか。
証:ただ、びっくりしました。何故こんな事をしてしまったのか・・・。
弁:証人は被告の拘留中に面会には訪れましたか。
証:1回目は予約なしで訪問したところ、予約が必要とのことで面会は叶いませんでしたが、改めて予約して面会しました。計3回ほど面会をしました。
弁:事件後、被害を受けたイトーヨーカドーには訪問しましたか。
証:事件翌日、イトーヨーカドーに赴き、商品の清算を行いました。その後、弁護士に提案されたので被害届けの取下げを願ったが、断られました。
  その後、被告と共に謝罪に行きました。

弁:被害商品の一覧に、窃盗したとされる「ホタテ貝柱薫製」などが含まれていないが、何故か。
証:店長が再販可能なものについては抜いて、清算を行っていただけました。
弁:それでは、盗品の一部はイトーヨーカドーに戻っているのですね。
証:その通りです。
弁:先ほど、弁護士に取下げを提案されたと証言しましたが、弁護士は示談を提案したのですが・・・。
証:とりあえず、連絡をしなければと思い、電話をしました。
弁:連絡は店長に直接行ったのか。
証:そのときは代理の方が対応され、店長に確認の上で後で返事を頂きました。
弁:断られた理由をご存知ですか。
証:「そのようなことにはコメントできません。」という回答だったと思います。
弁:事件後被告と話し合い、二度とこのようなことはさせないようにすると上申書を提出されました。
  事件についてはどのような話をされましたか。
証:<聞き取れず・・・。>
弁:前回、裁かれた際に再犯防止について、話し合いを行わなかったのでしょうか。
証:前回は、本人も否認しておりましたので、その点については話しておりません。
  ただ、(事件現場である)上野には近づかないように言いました。

弁:話し合いの結果、「家族が一番」という結論に達したと上申書に書かれていますが、その後被告は変わりましたか。
証:以前は家事に不真面目でしたが、保釈後は真面目にやっています。
弁:動機については聞いていますか。
証:色々な要素(働いている店のこと、娘の反抗期のこと、(末期の病である)父のこと)が重なって、そうなったと聞いています。
弁:被告と娘の関係は、変わりましたか。
証:良くなったと思います。
弁:娘さんは持病があるそうですね。
証:3歳から喘息を患っており、7,8回入院をしております。

=検察側質問=
検:娘さんも上申書を書きましたが、そのなかで被告は「たまにしか布団を干したり、料理をしてくれない。」とありました。
  パチンコに出掛けることも多いとありますね。
証:夜の仕事をしていたし、友人と麻雀をしたりすることもあったようです。
検:娘の持病があるのに、そんな生活だったのですか。
証:自分はタクシーの運転手なので、月半分くらいは夜勤です。その際には被告が家におり、自分が居る時には自由にしています。
検:ご主人の収入だけでは、生活は厳しかったのでしょうか。
証:厳しかったということはありません。ただ、暗黙の了解と申しましょうか、ホステスの仕事で稼いだお金は食費に充てていました。
検:娘さんの上申書で「料理はたまにしか作ってくれない」とありましたが、食費を使うのでしょうか。
証:弁当を買ったり、焼肉屋や・・・レストランなどで使っています。
検;犯行時、3万円の現金を所持していたようですが、何故万引きをしたと説明を受けましたか。
証:商品をカゴに入れている間に、お金を払いたくなくなったと聞いています。
検;前回の裁判では、被告は否認していたそうですね。結果、判決はどうでしたか。
証:有罪でした。
検:それなのに、被告と真剣に話し合うことはしなかったのですか。
証:ありませんでした。

=被告人質問=
弁:先ほど、無職といっていましたが、ホステスをしていたのではないのですか。
被:週1〜2回程度出勤していました。お客様から電話があった時だけ出勤します。
弁:何という店でしょうか。
証:中町通りの「ひびき」というお店です。
弁:その「ひびき」で悩んでいたようですが。
証:友人のホステスアケミさんが・ひびきの常連さんを連れて店に来たのですが、それがママの怒りを買い、
  私に「二度とそんな事をしたら、許さない!」と友人に伝えるように言われました。
  しかし、そのまま友人に伝えるワケにもいかず、悩みました。

弁:他にもストレスになる悩みがありましたね。
証:中国の父が末期の病状だったので心配でした。中国の母に「帰りたい」旨を伝えても、「まだ大丈夫」と言われていました。
  そんなこともあり、ストレスを溜めていたので、気分転換のためデパートに行こうと新宿に向かいました。
  しかし、途中で気が変わり国領で下車し、犯行に及びました。

弁:ストレス解消のため、不要な物を沢山買う人もいるようですが、あなたはそういうタイプでしょうか。
証:いいえ、違うと思います。
弁:それではイライラと万引きは関係ないのでしょうか。
証:関係ありません。
弁:以前の傷害事件はどのような事件ですか。
証:客引きをしていたところ、話しかけたお客様を他の店の客引きが強引に奪おうとしたので、事件になりました。
弁:興奮すると、感情のコントロールが出来ないのでしょうか。
証:そうですね、自分を上手くコントロール出来ない事があります。
  これからは、何をするにも主人や娘のことを思い出して、冷静に考えて対処したいと思います。
  娘の将来や夢にも大きなダメージを与えてしまいました。事件後亡くなった父にも申し訳ないことをしてしまった。
  (この事件で拘留され、父の葬式にも行けなかった。)被告人号泣・・・


=検察から質問=
検:中野に住んでいる被告が何故、中野・新宿ではなく、調布で食料品を買おうとしたのですか。
被:新宿まで気分転換に向かいましたが、無意識に調布に向かっていました。
検:本当は、万引きをするために自宅から離れた調布に向かったのでは。
被:そんなことはありません。
検:万引きするためにエコバッグをショルダーバッグに入れていたのでは。
被:いつも持ち歩いています。

=検察側求刑=
被告人は自己中心的で、犯行も高額な商品を大量に窃取したこと、犯行後辺りを気にしたり、出口でも立ち止まって周囲を確認するなど確信犯的です。
また、持参したエコバッグに商品を詰め、清算済みを装うなど、きわめて悪質。
前科の執行猶予期間を終えた直後ではありますが再犯です。以上のことから懲役2年を求刑します。

=弁護側最終弁論=
ひびきの検、父の病、娘の反抗期など色々なストレスに囲まれていた。被告はすぐに感情的になってしまう面もあるが、
本件を通し夫婦で話し合い更正を十分期待できると考える。
また、父の葬儀に行けなかったことなど、強い後悔の念もあり再犯の可能性も低いと考えます。

被告はただ涙涙涙・・・。
判決は来週、2009/02/19 11:55に。(会社じゃん、行けねーよ。)